坐骨神経痛で長年のお悩みの方はご存知とは思いますが、坐骨神経痛とはどのようなものかをまず説明します。

坐骨神経痛とは、お尻から太ももの裏やふくらはぎを通って足先までつながっている太くて長い神経である坐骨神経の通る場所に出る、痛みやしびれの症状のことをいいます。

痛みやしびれの出方も座っていると症状が出て歩いたりすると楽になる場合や、逆に座っていると症状が出て歩いたり動くと症状がおさまる場合など様々です。

そして、同じような坐骨神経痛の症状であってもその原因はいろいろです。

椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰椎すべり症・変性側弯症のように背骨の変形が原因とされる場合や梨状筋症候群のようにお尻の筋肉の硬さが原因とされる場合、また検査で全く異常が見つからない場合などもあります。

中には腫瘍や内科、婦人科系の疾患が原因の場合もあり、その場合は病院での早急な治療が必要な場合もあります。まずは病院で検査を受けることが大切です。

検査を受けて腫瘍や内科、婦人科系の疾患が原因で無かった場合、またそれらの病気が完治しているのに坐骨神経痛の症状が続く場合には整体での施術が有効な可能性が高いです。

このサイトでは、これらの坐骨神経痛に対して共通する根本的な原因やメカニズム、そして治療法や対処法などについて説明していきます。

腫瘍や内科、婦人科系の疾患が原因の場合は別ですが、実は上記のように椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰椎すべり症・変性側弯症のように背骨の変形が原因とされる場合でも、それが本当の坐骨神経痛の原因とは限りません。

例えば、椎間板ヘルニア等のような変形した背骨が原因とされる場合、変形した背骨が神経を圧迫して痛みを出すといわれています。

しかし、背骨の変形がある人でも痛みもしびれも全くない人もたくさんいます。

国際腰痛学会で発表された信頼度の高い腰痛の研究結果によると、腰が痛くない人の76％に椎間板ヘルニアが、85％に椎間板変性が存在するそうです。

つまり、腰痛でない人も背骨が変形している人がほとんどという事になります。

逆にレントゲンやMRIの検査で骨に異常が見つからない人でも坐骨神経痛の人は少なくありません。

坐骨神経痛の症状はずっと出ている訳でない場合も多いですが、変形した背骨は変わらないのに痛みが出たり出なかったりするのは、原因としておかしいですよね？

また、梨状筋症候群の場合、お尻の筋肉の過緊張が原因とされています。

確かに坐骨神経痛の痛みやしびれの原因は筋肉にあります。筋肉が緊張し血流が悪くなると神経が酸素不足になって、痛みやしびれの症状が出てしまいます。

正座を長時間すると、足がしびれてきますよね。それと同じ原理です。常に固まった筋肉は正座をした時の足の筋肉と同じような緊張状態になってしまいます。

その意味で筋肉は確かに原因なのですが、なぜその筋肉は硬くなってしまったのでしょうか。

それは体のゆがみ、姿勢の悪さがあるからです。

ゆがんだ体、姿勢が悪い状態で長年過ごしていると特定の筋肉ばかりに負担をかけてしまい、その筋肉が固まってしまいます。そのため血流が悪くなり、神経が酸素不足になってその部分が長時間正座を続けた時の足のような状態になってしまい、しびれが出てきてしまいます。

一般的に坐骨神経痛と診断されると、痛み止めの薬や湿布を処方され、保存療法となります。
いわゆる、「薬と湿布で様子をみましょう」といったものです。

痛み止めは一時的には一時的には有効な場合もありますが、あくまで効果は一時的ですし副作用があり、胃腸に負担をかけたり他の不調が出る場合もあります。

湿布も炎症を抑える効果がある薬剤が塗ってあり、貼るとスースーして気持ちよく効く気もしますが、坐骨神経痛の原因は炎症ではありませんし、貼り過ぎると皮膚がかぶれてしまう事もあります。

また体操やストレッチ、筋トレなどで自力で対処しようという方もいます。今は、インターネットや本、ＴＶの健康番組など様々な情報が飛び交っており、「坐骨神経痛にはこの体操が一番」とか、「足のしびれは〇〇の筋肉を鍛えれば治る」みたいな情報も多くあります。

これらは有効な場合もあるかもしれませんが、体のゆがみ方が違う以上、人によって改善が必要な筋肉や緩めるべき関節は違うので、改善が見込めないケースも多々あります。

硬くなった筋肉を緩めれば、坐骨神経痛が改善するのではとマッサージを受ける方も多いです。

確かに筋肉を緩めれば、血行が良くなり症状が一時的に改善する事はありますが筋肉を硬くさせた根本原因である、体のゆがみが変わらなければまた、元に戻ってしまいます。

つまり、坐骨神経痛を根本的に改善するには体のゆがみを整える必要があります。

体のゆがみが整えば、偏った筋肉への負担が無くなって自然と筋肉の過緊張も改善されて、結果として痛みやしびれも取れていきます。

このような理由から特に従来の治療で効果が出ない座骨神経痛の症状には、整体の施術が最適といえます。

体のゆがみは長い間の姿勢不良や日常の動作のくせで起こってしまう事が多いですから、それを整えるには的確にどこがゆがんでいるかを検査して、それに応じて体のゆがみを整えていく事が必要です。

さらに、日常の動作のくせや体のゆがみ方は人によって違いますから、その人のゆがみ方やくせに合わせたストレッチや体操などの指導も必要となります。

そのため、きちんと体のゆがみや姿勢の状態を検査する事が出来てそれを改善する技術があり、さらに的確なアドバイスが出来る整体院で施術を受ける事が大切です。